郵便局のゆうパックでは、ラベルの品名欄に正しく内容物を記載しないと、引き受けてもらえなかったり、※「飛行機での輸送は危険!」と判断されて、思うようなサービスが受けられないことがあります。
そこで今回は第4弾として
「パソコン関連商品」を送る際に、正しい品名欄への記載方法について説明します。
※どの地域に送る場合に航空輸送となるのかは、ゆうパックを差し出す地域によって違いますので下記リンクによりお確かめ下さい。
〒航空搭載地域早見表
元々航空輸送されない地域に送る場合には、当記事の「航空輸送」の部分については気にされる必要はありせん。
「航空機による輸送ができないもの」については下記記事をご覧下さい。
ノートパソコン、タブレット端末
ノートパソコンやタブレット端末はリチウム電池で動作します。
リチウム電池が入ったままの状態でも、ゆうパックで送ることはできます。
但し、航空搭載地域宛に送る場合には、品名欄に詳しく記載する必要があります。
品名欄に「パソコン」「タブレット端末」と記載しただけでは、中にリチウム電池が入っているか否かが判断できないため、その表記のままでは航空輸送されません。
そのため、航空搭載地域の宛先に送る場合には、郵便局で「中にリチウム電池が入っていますか?」などと尋ねられます。
リチウム電池が入っていない場合には「リチウム電池は入っていません」と答えるか、自身でラベル品名欄に「リチウム電池なし」と記載すれば航空輸送によってお届けされます。
もし、リチウム電池が入っている場合には、「リチウム電池マーク」を正しく記載し貼付することで航空輸送されます。
記載、貼付けの手順は、以下の記事に詳しく説明してあります。
航空輸送可能な品名記載例)
○ノートパソコン(リチウム電池なし)
○タブレット端末(リチウム電池なし)
航空輸送されない品名記載例)
×パソコン
→リチウム電池が入っているか分からないため、航空輸送されません。
但し、正しくリチウム電池マークを記載、貼付することで航空輸送可能となります。
尚、デスクトップ型のパソコンの場合には、もちろんゆうパックとして送ることができます。
そして、デスクトップ型のパソコンにはリチウム電池が内蔵されていないため、航空搭載地域宛に送る場合には航空輸送されます。
但し、品名に「パソコン」とのみ記載しただけでは、郵便局はそれがノートパソコンであるか、デスクトップパソコンであるかが判断できません。
そのため品名欄には以下のように記載するのが望ましいでしょう。
航空輸送可能な品名記載例)
○「デスクトップパソコン」
○「パソコン(リチウム電池なし)
パソコンパーツ(パソコン部品)
パソコンパーツについては、多くの製品がゆうパックで送ることができます。
但しパソコンパーツといっても非常に様々です。
バッテリーパック、SSD、メモリ、USBメモリ、マウス、モニターなど、品名欄には具体的な品名を記載します。
バッテリーパック
バッテリーパックはゆうパックで送ることはできますが、バッテリーそのものですので航空輸送はされません。
尚、バッテリー単体を送る場合には、リチウム電池マークを貼付しても航空輸送されません。
パソコンにセットまたは、外した状態でパソコンと一緒に送るのであれば(同梱発送)、リチウム電池マークを貼付することで航空輸送されます。
マウス
マウスもゆうパックで送ることができます。
リチウム電池内蔵の充電式の製品もありますので、航空搭載地域宛に送る場合には、「リチウム電池なし」と追記しましょう。
ハードディスク、SSD、USBメモリ、microSDカード
これらのパソコングッズもゆうパックで送ることができます。
これらについては電池は内蔵されていませんので、追記なしで航空輸送は可能と思われます。
しかし、「SSDやUSBメモリ」とは何かがわからない郵便局員もおられるかもしれません。
そのため、あらかじめ「リチウム電池なし」などの追記をしておいた方が楽でしょう。
ディスプレイモニター
パソコン用のモニターはゆうパックで送ることができます。
但し、「モニター」だけの記載では何のモニターなのかが判断できないため、品名欄には「パソコン用モニター」「パソコン用ディスプレイ」などと記載しておくのがよいでしょう。
プリンター
プリンターはゆうパックで送ることはできます。
但し、航空搭載地域宛に送る場合には、品名欄に詳しく記載しなければ航空輸送されません。
その理由として、リチウム電池とインクやトナーの問題があります。
航空搭載地域宛にゆうパックを送る際には…
プリンターにはリチウム電池で動作するものもありますので、まず品名欄には「リチウム電池なし」と追記します。
但し、プリンターの場合にはこの追記のみでは航空輸送はされません。
次のような追記も必要になります。
主にインクジェットプリンターに使用される
インクカートリッジは、引火性液体に該当する恐れがあります。
そのため、SDS(安全データシート)で航空危険物でないことを確認した上で、品名欄には「SDS確認済み」と追記します。
主にレーザープリンターや複写機に使用される
トナーカートリッジは、、空気中に粒子が飛散した場合に爆発する恐れがある製品もあるようです。
こちらもSDS(安全データシート)で航空危険物でないことを確認した上で、品名欄には「SDS確認済み」と追記します。
航空輸送可能な品名記載例)
○プリンター(リチウム電池なし、インク、トナーなし)
○プリンター(リチウム電池なし、インクなし、トナーあり(SDS確認済み)
○インクカートリッジ(SDS確認済み)
○トナーカートリッジ(SDS確認済み)
※SDS(安全データシート)はメーカーが提供しています。
まとめ
パソコン製品の専門家の方がゆうパックを差し出す場合には、郵便局員よりも製品については詳しいです。
「この製品にはリチウム電池内蔵などあり得ない!」というものであっても、郵便局の規定であったり、その製品について詳しくない局員もいるかもしれません。
そのため、「リチウム電池なしの表記が必要」などと言われたとしてもムキにならずに、優しい気持ちで記載してあげるのも一つの方法です。
そうすることで、お届けまでに携わる何人もの郵便員が戸惑わずに、業務もスムーズになり、結果として素早いお届けにつながるかもしれません。
コメント