国際小包について
今回のテーマは郵便局の国際小包です。
海外に荷物などを送る際に利用するサービスです。
わかりやすく解説していきます。
国際小包は一般的な物品を送るのに利用できます。
もちろん追跡サービスもあります。
航空便、船便、エコノミー航空(SAL)便の3種類の発送手段が選べます。
この3種類の中では航空便が一番速く届きますが、それでもさすがにEMSほど速くはありません。
また、国際小包は物品と手紙を一緒に入れて送ることができます。
まずは現在、差し出し可能な国を確かめる
新型コロナの影響のため、国によっては一時的に引き受けを停止している場合もありますので、現在差し出し可能かを必ず確認してください。
2024.2月現在、引受はできても、新型コロナの影響による航空機減便等による遅延が生じている国があります。
下記リンクにて、引き受け遅延状況を確認の上、差し出してください。
アメリカ宛てを例に出すと、現在は国際小包は航空便、船便が引受可能で、SAL便は引受できません。
尚、EMSは引き受け可能ですので、アメリカに最も速く荷物を送りたい場合にはEMSです。(2024.2.現在)
国際郵便で送れないものは何か?
国際小包・EMSでは航空危険物を送ることはできません。
身近なスプレー缶や、アルコール濃度の高いものは送ることができません。
どのようなものが航空危険物にあたるかなど、
下記リンク記事にて詳しく解説してありますので、ご参考にして下さい。
どのくらいで届くのか?
2024.2月現在、新型コロナの影響による航空機減便等による遅延が生じている国があります。
下記リンクにて、引き受け遅延状況を確認の上、差し出してください。
中国上海市とオランダ宛で比較してみます。
お届けの日数はあくまで目安です。
東京から中国の上海まで送る場合、国際小包(航空便)の場合はおよそ7日かかります。
対してEMSの場合はおよそ4日です。
東京からオランダまでは、国際小包(航空便)ならおよそ11日、EMSならおよそ8日ですので、やはりEMSで送ると速いです。
国際小包のサイズ
サイズについては図の通りです。
重さは10kg~30kgまで(国により制限が異なります。)
※国によってAかBいずれかの基準がありますが、これ以外の基準を採用している国もあります。各国の基準については、国・地域別情報を確認してください。
国際小包の料金
国際小包の料金は重量制です。
中国宛(料金第1地帯)であれば30kgまで引受可で、料金は国際小包の航空便で2,050円〜18,350円です。
→〒国際小包料金表
EMSとどちらが安い?比較してみる
🔴国際小包(航空便)では中国宛500g迄の料金枠がなく、1kgまでの料金は2,050円
EMSで500gまでは1,450円
重さ500gまでと軽い場合は、意外にもEMSの方が安いです。
🔴国際小包で中国宛5kgまでは4,850円
EMSなら6,400円
重さ5kgの場合は、やはり国際小包の方が安くなります。
🔴国際小包(航空便)ではオランダ宛500g迄の料金枠がなく、1kgまでの料金となり、
3,350円+特別追加料金500円=3,850円
EMSで500gなら2,900円+特別追加料金250円=3,150円
重さ500gまでと軽い場合は、意外にもEMSの方が安いです。
🔴国際小包(航空便)でオランダ宛5kg迄の料金は、
9,950円+特別追加料金2,500円=12,450円
EMSなら10,500円+特別追加料金2,500円=13,000円
重さ5kgの場合は、やはり国際小包の方が安くなります。
重くなればなるほどやはり国際小包の方が運賃は安くなります。
EMSよりもお届けは遅いので、基本は安くなりますね。
特別追加料金とは
特別追加料金というのは、新型コロナウィルスの影響により航空路線が減便されたため導入されたものです。
EMSや国際小包を送る際に、オセアニア、カナダ、メキシコ、中近東、ヨーロッパ(料金第3地帯)、米国宛(料金第4地帯)に送る際にかかります。
国際小包(航空便)の場合、
アメリカ宛5kgを送る際は、料金10,200円に特別追加料金4,000円、
オランダ宛5kgを送る際は、料金9,950円に特別追加料金2,500円もかかるのです。
アメリカ宛、通常料金約1万円に対しての約4割…結構高いですね…
日本郵便のサイトには、特別追加料金 については「2022年6月より当分の間導入します」と記載されていることから、いずれはなくなるようです。
ただ、当分というのはいつまでかはわかりません。
コロナが完全に落ち着き、航空便の減便がなくなるまでは続きそうです。
→〒特別追加料金の導入
割引
ご利用の個数により10~20%の料金割引があります。
(都度割引) ⇒1回の差し出しが10個〜49個までは10%割引き、50個以上で20%割引きです。(料金現金別納、料金計器別納または料金後納としたものが対象です。)
国際小包の送り方
梱包については段ボールなどを使用して構いませんが、段ボールの表面に危険物の商品の印字がされている場合は、内容物が危険物と判断されることがあるため、しっかりと消してから差出してください。
例えば、段ボールに石油ストーブやスプレー缶の商品の表示がある場合など、表示が隠れるように消してください。
黒塗りするか、ガムテープなどで危険な表示が完全に隠れるように貼ってください。
マジックで二重線で消すだけでは不十分ですので注意してください。
→〒危険物ラベルの抹消について
尚、ダンボール箱2個を、紐などで縛って差出す方法は、引受されないケースがありますので注意してください。
国際小包の発送ラベルについて
郵便局で海外に荷物を送る際、これまでは手書きのラベルに記載して送るのが普通でした。
しかし、通関電子データ送信義務化により、アメリカおよびヨーロッパにおいては手書きラベルで荷物を送ることができません。
更に2024.3月からは大幅に変更となり、すべての国、地域宛に物品を送る際には、手書きラベルでは荷物を送れなくなります。
詳しくは下記のサイトに詳しくまとめてありますのでご覧ください。
こちらは日本郵便のホームページです。
手書き国際小包ラベルについて
前項でもお伝えしたとおり、2024.3月以降は上記のラベルは使用できなくなります。
外国に荷物(物品)を送る予定がある方は、郵便局の「国際郵便マイページサービス」をご利用下さい。
小包が名あて地で配達できなかった場合の取り扱い
⇒発送の際、受取人に配達ができなかった場合の取り扱い方法を選ぶことができます。
返送・転送を選択の場合、返送・転送料金がかかります。
また、返送料金等は、海外の郵便事業体から請求される金額となるため、日本から差し出す料金より高くなることがあります。
また、配達できなかった場合に、その荷物を「放棄」することもできます。
これらの件は、上記ラベルではG欄に記入することになります。
今後、国際郵便マイページサービスにてラベルを印刷する際にも指定が必要となります。
内容品の価格が20万円超の場合
内容品が20万円を超えるかどうか
国際郵便の場合、内容品の価格が20万円を超える場合には、税関に輸出申告して許可を得る必要があります。その際には「委任状」など書類が必要になります。
国際郵便マイページサービスで、内容品の価格が20万円超となる入力をした場合には、通関委任状の設定画面が出てきます。
日本郵便株式会社に通関手続きの代理、代行を委任する場合には、
「日本郵便株式会社に通関手続きを委任します。」のボックスに☑️してください。
委任状も印刷されます。
この場合には、委任にかかる料金(輸出申告代行手数料)が、輸出申告1件につき2,800円かかります。
詳しくは下記リンク又は郵便局でお尋ねください。
→〒通関手続き
→〒発送に必要な書類
→〒税関告知書
→〒インボイス
「国際郵便マイページサービス」にて発送ラベルを印字する場合には、必要書類は発送ラベルと一緒に印字されます。
国際小包の差し出し方
準備が完了しましたら、お近くの郵便局で差し出してください。
また連絡して家まで取りに来てもらうこともできます。
→〒国際小包集荷のお申し込み
内容物の記載がはっきりしていない場合などは、危険物が入っていないか聞かれます。
そのため、事前によく調べた上で、ラベルを作成してください。
尚、禁制品(送れない物)は国際小包の船便であっても航空便と同じ扱いとなります。
まとめ
お届け速度についてですが、国際小包の航空便はEMSよりは遅いです。
しかし、国際小包の船便、SAL便よりも速いです。
国際小包の良い点は、
EMSとは違い、発送手段が3種類(航空便、船便、SAL便)あるため、費用と相談して選べる点です。
私は重い荷物を海外に送る際には、国際小包の航空便をよく利用します。
お届けの速度を気にしない場合には、船便もいいですね。
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