郵便局のゆうパックでは、ラベルの品名欄に正しく内容物を記載しなければ、引き受けてもらえなかったり、※「飛行機での輸送は危険!」と判断されて、思うようなサービスが受けられないことがあります。
そこで今回は「可燃性関連商品」を送る際の、正しい品名欄への記載方法について説明していきます。
※どの地域に送る場合に航空輸送となるのかは、ゆうパックを差し出す地域によって違いますので下記リンクによりお確かめ下さい。
〒航空搭載地域早見表
元々航空輸送されない地域に送る場合には、当記事の「航空輸送について」の部分については気にされる必要はありせん。
「航空機による輸送ができないもの」については下記記事をご覧下さい。
ストーブ、コンロについて
ストーブやコンロにはガス、石油(灯油)、電気式など様々なものがあります。
これらは動力源の燃料によって、
ゆうパックの引き受け及び航空搭載の可否に違いが生じます。
ガス式
ガス式のストーブやコンロは、使用歴があるものは内部に可燃性ガスが残留している恐れがあり、ゆうパックで送れません。
又、新品未使用のものは、航空輸送可能です。
引受、航空輸送可能となる品名記載例)
○ガスストーブ(未使用)
○ガスファンヒーター(未使用)
○ガスコンロ(未使用)
○ガスレンジ(未使用)
○カセットコンロ(未使用、高圧ガスなし、ガスボンベなし)
→内部に燃料の残留がないことを示すために品名欄に「未使用」の記載を付記してください。
「ガスストーブ』のみの記載では航空輸送不可です。
引受不可、航空輸送できない品名記載例)
×ガスファンヒーター
×ガスレンジ
×ガステーブル(使用済み)
→製品使用済みの場合は、ゆうパックでの引き受け自体が不可となります。
そのため上記のような記載では郵便窓口で尋ねられることになります。
引受不可の品名記載例)
×カセットコンロ
→カセット式のコンロにはガスボンベが付き物です。
そのため上記のような記載では、使用歴、ガスボンベの有無が確認できないため、窓口で尋ねられることになります。
ガスコンロがたとえ未使用であっても「ガスボンベ」はゆうパックとして送ることができません。
コンロ本体のみ送る場合には、「ガスボンベなし」と追記してください。
石油、オイル式
石油式のストーブは、使用歴のあるものはゆうパックで送ることができません。
又、新品未使用のものであっても航空輸送されません。
航空輸送されない理由としては、たとえ未使用であっても製品検査の際に燃料を使用するため、引火性液体が残留している恐れがあるためです。
引受可能となる品名記載例)
○石油ストーブ(未使用)
○オイルコンロ(未使用)
→上記記載にてゆうパックとして送ることができますが、航空輸送はされません。
引受不可となる品名記載例)
×石油ストーブ
×オイルコンロ、石油コンロ
→このような記載ではゆうパックで送ることができません。
郵便窓口で未使用であるか否か尋ねられることになります。
電気式
電気式のストーブ、コンロは、使用歴があってもゆうパックで送ることができます。
又、航空搭載宛地域に送る場合でも品名欄に「リチウム電池なし」の追記は不要で、「電気ストーブ」「電気ファンヒーター」と記載することで航空輸送可能です。
但し、今後リチウム式電池内蔵などの製品が出てくる可能性もあり、対応が変わることがあります。
航空輸送可能となる品名記載例)
○電気ストーブ
○電気ファンヒーター
○IHコンロ
ポリタンク、タンクについて
ポリタンク、タンクについては主に灯油タンク、ガソリンタンクがあります。
それぞれについて説明します。
灯油式
「灯油タンク」とは、イラスト左のような石油ストーブなどの灯油供給装置のことを指します。
わかりやすく言うと購入した石油ストーブに一緒に付いているタンクのことです。
灯油タンクは未使用ならゆうパックで送ることができますが、使用済みは送ることができません。
又、灯油タンクは未使用、使用歴があるないに関わらず航空輸送はされません。
理由は未使用であっても、引火性液体の灯油が残留している恐れがあるためです。
引受可能となる品名記載例)
○灯油タンク(未使用)
引受不可の品名記載例)
×灯油タンク
→未使用か使用済みかが判断できないため
一方「灯油ポリタンク」とは、上記イラスト右のような灯油の保管や運搬に使用するポリ容器のことを指します。
灯油ポリタンクは未使用ならゆうパックで送ることができますが、使用済みは送ることができません。
又、未使用のものであれば航空輸送可能となります。
引受、航空輸送可能となる品名記載例)
○灯油ポリタンク(未使用)
引受不可の品名記載例)
×灯油ポリタンク
→未使用か使用済みかが判断できないため
ガソリン式
「ガソリンタンク」とは、自動車、バイクなどのガソリン供給装置のことを指します。
わかりやすく言うと車両などに付いているガソリンタンクのことです。
ガソリンタンクは未使用ならゆうパックで送ることができますが、使用済みは送ることができません。
又、ガソリンタンクは未使用、使用歴があるないに関わらず航空輸送はされません。
理由は未使用であっても、引火性液体のガソリン等が残留している恐れがあるためです。
引受可能となる品名記載例)
○ガソリンタンク(未使用)
引受不可の品名記載例)
×ガソリンタンク
→未使用か使用済みかが判断できないため
航空輸送不可の品名記載例)
× ガソリンタンク(未使用)
→未使用と書いただけでは航空輸送されません。
一方「ガソリン携行缶」とは、ガソリンの保管や運搬に使用する容器のことを指します。
ガソリン携行缶は未使用ならゆうパックで送ることができますが、使用済みは送ることができません。
こちらは未使用のものであれば航空輸送可能となります。
引き受け、航空輸送可能となる品名記載例)
○ガソリン携行缶(未使用)
引き受け不可の品名記載例)
×ガソリン携行缶
→未使用か使用済みかが判断できないため
まとめ
ストーブ、コンロについては動力源に注意しましょう。
ガス式は未使用であれば航空輸送可能なのに対して、石油式は未使用であっても航空輸送されません。
また、ストーブ、コンロ、ポリタンク、タンク全てにおいて、使用したものはゆうパックで送ることはできません。
コメント